現代社会を生きる我々には、新たな課題がいくつも生まれてきています。
その中の1つに、学習性無力感というものがあります。
- なんとなく鬱っぽい
- 物事への意欲が出ない
- モチベーションが上がらない
日常的にこれらの経験をしている人は、学習性無力感に苛まれているのかもしれません。
この記事では、そんな学習性無力感について解説していきます😆
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学習性無力感とは?

学習性無力感とは、自分はどんなに努力をしても、どうせ失敗すると思い、努力する意欲を失うことを指します。
長期間にわたって事態をコントロールできない状態が続くことで、その状況を変化させようとする意欲が失われるのです。
学習性無力感とは、長期にわたるコントロールできないストレスが原因となり、その状況を変化させるための努力をする意欲を失っている状態である
この現象はポジティブ心理学者の生みの親でもある、マーティン・セリグマンらによって1980年代に発見されました。
マーティン・セリグマンのポジティブ心理学についての記事はこちらをご参考下さい。
自分の力ではコントロールできない、ということを何度も認識し脳内にインプットしていくことで、この学習性無力感は生まれます。
何度も自分の思考に刷り込みを行うことで、何事もコントロールできないのが当たり前の状態となります。
これが続くと、どんどんと挑戦することを避けるようになり、最終的には何事も諦めてしまうようになります。
- 何となくやる気が出ない
- どうせ努力したって報われない
- どうせ失敗する
このような思考に陥りがちな人は、学習性無力感を感じている人です。
そして、この現象の根本には、繰り返しのコントロール不可能性の学習があるのです。
学習性無力感の仕組み

学習性無力感が生まれるのは、繰り返しのコントロール不可能性の学習が原因です。
この仕組みをさらに詳しく見ていくことで、学習性無力感が生まれるメカニズムと対処方法を知ることができます。
学習性無力感の発生メカニズムは以下のようになっています。
- 困難な出来事への遭遇
- コントロールできないことの認知
- 原因の帰属(特定パターン)
- 将来もコントロールできないことの予測
- 学習性無力感の醸成
- 1-5を繰り返す
1-5のプロセスを繰り返すことで、人間は「自分にはどうせできない」とやる気を失ってしまうのです。
3の”原因の帰属(特定パターン)”に関しては、少し説明を加えます。
人間は何かを経験する度に、その現象の原因を考えます。
例えば以下のようにです。
- 告白したけど振られた、これは相手が悪い
- 試験に合格できなかった、これは先生が悪い
- 試合に負けた、これは自分の努力不足だ
そして、この原因の帰属に特定のパターンがある人は学習性無力感に陥りやすいのです。
その特定のパターンとは、
- 自分に全ての原因がある
- これが持続的に続く
という思考プロセスです。
相手ではなく自分に原因があり、これが短期的に今だけで終わるのではなく、今後も続くのだ、と認識することで、学習性無力感は生まれやすくなるのです。
うつ病と学習性無力感

人間は特定の思考パターンを無意識的に脳内処理しています。
全ての現象の成功や失敗の原因を判断するときに、あなたの脳内にあらかじめダウンロードされている思考プロセスが働き、勝手に結論を出してくれるのです。
そして、これがより自己責任的で長期的な思考プロセスの場合に学習性無力感が生まれやすいのです。
そして、このメカニズムはうつ病のストレスモデルと非常に似通っています。
学習性無力感とうつ病にはある程度の相関関係があるとも言われています。
辛い出来事を何度も経験する、もしくは思い出すことによって、より悲観的になり行動する意欲が減退していくのです。
学習性無力感の解消方法
学習性無力感を完全に解消する方法は分かっていませんが、ある程度の対処法は分かっています。
この章では、具体的な解決方法を2つ紹介します。
認知を変える

この方法は、メカニズムの②番目”コントロールできないことの認知”への対処法となります。
認知を変えるとは、発生した現象への自分の感じ方を変えることを指します。
このプロセスは、正式には認知行動療法と呼ばれます。
人間は全ての事実や現象に対して、まずは認知をします。
そして、その認知を通して感情や行動が発生します。
そして、学習性無力感が生まれるのはこの認知の部分が良くないからです。
だからこそ、認知を変えてあげることが重要なのです。
多くの人は認知の段階で、物事を断定しがちです。
- テストの成績が悪かった、だから私は〇〇だ!
- 試合に負けた、だから私は〇〇だ!
- 告白したけど振られた、だから私は〇〇だ!
しかし、その認知は本当に合っているでしょうか?
無意識に全てを断定するのではなく、一度自分の中で自問自答して、物事への認知を改めてみることが重要です。
楽観主義を意識する

この方法は、メカニズムの③”原因の帰属(特定パターン)”への対処法になります。
原因の帰属のパターンが
- 自分に全ての原因がある
- これが持続的に続く
という風に捉えられることで、学習性無力感は生まれやすいことを紹介しました。
そして、この原因帰属の特定パターンへの対処法が”楽観主義”なのです。
人によっては、失敗の原因は自分にある、と考えがちかもしれません。
しかし、多くの場合は自分以外の要因が失敗の原因になっています。
現実が上手くいかないのも、かなりの場合は環境や状況が悪かった、という理由で説明がつくものです。
だからこそ、全てを自分のせいにすることは辞めましょう。
現実を客観的に捉え、多くの場合は自分以外に原因があることを知りましょう。
どうせ失敗したって、現代社会であれば死ぬことはありません。
楽観主義を心掛けましょう。
まとめ
学習性無力感は現代病の1つとも言われ、多くの人が”やる気が出ない”や”鬱っぽい”などの症状に苛まれています。
しかし、学習性無力感にも対処法はあります。
発生メカニズムを学び、その対処法を知ることで、精神的な健康を獲得しましょう。
以下記事の要約です。
- 学習性無力感とは、長期にわたるコントロールできないストレスが原因となり、その状況を変化させるための努力をする意欲を失っている状態である
- 学習性無力感は
- 特定の思考プロセスを通して発生する
- うつ病との相関関係がある
- 学習性無力感の対処法は
- 物事への認知を意識的に変える
- 楽観主義を心掛ける
ぜひ参考にしてみてください。


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